特別の寄与とは

相続法改正では、特別の寄与が新設されます。
特別の寄与とは、被相続人に対して無償で療養看護その他の労務を提供し、よって被相続人の財産の維持又は増加させることをいいます。
特別の寄与をした相続人の親族は相続開始後相続人に対して寄与に応じた金銭の支払いを請求できます。

・特別の寄与が新設されたことによるメリット
現行の相続法においては、特別の寄与は相続人にしか認められていませんでした。
特別の寄与が新設されたことによって、相続人を除く6親等内の血族と3親等内の姻族が特別の寄与をした際に金銭の支払いの請求ができるようになります。
これによって、被相続人を介護していた長男の妻など従来は寄与分を得ることができなかった者にも特別の寄与が認められることになり、実質的公平が図られるというメリットがあります。

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