遺産分割協議

遺産分割協議とは、遺産分割を行う上で、相続人全員と遺産をどう分け合っていくかを決める会議のことを指します。この遺産分割協議を行う前に、行っておかなければならないことがあります。

それは、「相続財産の調査」そして「相続人の調査」です。

まず、協議を行う前に、どのような遺産が、どこに、そしてどのくらい残っているのか、その全容を把握しておく必要があります。協議を終えた後に新たな遺産が見つかった場合、協議を一からやり直さなければいけなくなりますし、その時点でトラブルが発生する可能性も十分にあります。

また、相続人の調査を怠ったために、その後思わぬところから相続人が現れて混乱が生じた、というケースも実際に存在しています。遺産分割は相続人全員の合意がないと無効となってしまう場合がありますので、相続財産だけでなく、相続人もしっかりと調査しておきましょう。

この遺産分割協議には、「いつまでに行わなければならない」といった決まりはありません。しかし、相続税の申告や、相続放棄の手続きなどには期限が存在しています。また、遺産分割協議で分配方法を決められなかった場合、家庭裁判所による調停や審判によって遺産を分割することになるため、遺産分割協議はできるだけ早いうちに行っておくことが大切です。

遺産分割協議で相続人同士がトラブルになるケースは多く存在します。スムーズな遺産相続を行うために、事前に協議の進め方や、分割方法などの知識を押さえておくことが重要でしょう。

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